研究所について

ABOUT US

想い

想い

KOBELCO未来協働研究所は、大阪大学と神戸製鋼が取り組む新規事業創造プラットフォームです。ものづくり産業が抱える課題の解決において、神戸製鋼がもつ様々なものづくりの経験/技術と、大阪大学のもつAIをはじめとした先端技術/科学力とを掛け合わせて社会実装していくことを目指しています。当研究所は、大学の様々な学術領域の研究者との連携も可能な横串の組織であることを一つの特徴としています。また、産学の協働研究所でありながら「要素技術の深掘」ではなく「新規事業創出」に軸足を置いた研究所はこれまでにない存在であると認識しています。

私たちは、具体的にはまだない、使ってみて初めて価値に気づくような、現場や社会を感動させるソリューションを生み出したいとの想いを持って活動しています。まずは、KOBELCOの多種多様な事業で培われた金属機械加工技術を大阪大学のAI研究者と連携してアイデア出しから進めています。未来のありたい姿と、日本のものづくり企業が抱える「お困りごと」を起点に、幅広い産業分野のリアルな現場で役に立つソリューションを生み出していきます。

生産プロセスの革新、より付加価値の高い業務への転換、人材育成・技能継承など、ものづくりの現場で日々直面している問題や先送りしてしまわざるを得ない課題など、様々な産業分野でのものづくりに関わる企業さまの「お困りごと」について、お話を聞かせてください。そうした対話にもとづいて解決策を生み出していくことこそが「協働」であると私たちは考えています。

未来協働研究所への期待の声

文部科学省

政府は総合経済対策において「新しい資本主義」の加速を柱とし、GX(グリーントランスフォーメーション)やDXなどの成長分野への投資と改革を実行しようとしています。そのような中で、DX主導型の研究所が設立され、研究シーズの社会実装を加速し、産学連携を推進することで優れた人材を輩出する共創拠点として重要な役割を果たすことを期待しています。さらに、各大学が持つ特色・強みを伸ばし、それぞれのふさわしいミッションを明確化することで、我が国の研究力強化をさらに推進していただきたいと思います。

経済産業省

今後の日本のものづくりの基盤を支え、社会構造の変革に大きな役割を担うことを期待しています。

兵庫工業会

中堅・中小企業では、人材不足を起因とした苦境に立たされています。生産性向上、業務効率化が喫緊の課題だが、自社だけでは実行することは難しく、オープンイノベーションで外部から知恵を借り、ブレークスルーすることが必要であり、KOBELCO未来協働研究所に期待しています。

未来協働研究所の取り組み
フェーズ

Phase1

企業との対話
困りごとの
核の探索

企業へのヒアリングや定性・定量リサーチなどを通じて、日本のものづくりを変革しうる「困りごと」を探索します。

Phase2

未来に導く
アイデアの共創

「困りごと」に隠れたニーズに着目して、ワークショップやディスカッションを通じて協働しながらアイデアを生み出します。

Phase3

技術検証
ソリューション
の共創

課題解決へ向けて様々な技術シーズの中からフィットするものを検証し、AI連携や他研究成果や技術を組み合わせてソリューションへと作り上げます。

Phase4

企業との
実証

企業とともにソリューションの実用化に向けて実証実験を実施し、トライ&エラーを繰り返しながら検証していきます。

Phase5

社会実装による
豊かなものづくりの
実現

実証の成果を経て様々なものづくりの現場活用していけるよう社会実装し、豊かなものづくりの実現に貢献します。

設立の背景

ものづくり産業にとって、現場で働く人々の成長促進とノウハウの継承・強化、並びに製造プロセス技術の革新は、必須の活動です。近年は脱炭素化など急激な環境変化にもさらされており、これらの活動の重要性はさらに増しています。今後、少子高齢化による労働力の減少が予想されている中、これらの活動を継続・活性化させる必要があります。その課題解決のために、人とデジタル技術とが共存しながら進化するものづくりの実現が不可欠であり、ものづくりの革新を行うためのソリューションを社会実装していかなければならないと考えています。
阪大産研は基礎研究にとどまらず、研究成果を産業界や社会の変革に活かす取組みを行ってきました。特に、AIなどのデジタル技術分野では世界トップクラスの実力を有しており、社会実装を通じたさらなる研究の深化を目指しています。一方KOBELCOグループは、「社会課題をお客様と解決する、製品並びにソリューションのプロバイダーを目指す」というDX戦略方針の下、幅広い事業分野で培ったデジタルソリューションを、社内適用にとどまらず社会課題の解決に広く活用したいとの想いを有しています。この両者の想いが一致し、今回の協働研究所設立に至りました。

目指していくもの

KOBELCO未来協働研究所では、大阪大学の先端技術・科学力と融合して「ものづくり革新ソリューション」を開発・社会実装し、広範な産業における価値創出を目指します。加えて、共創により新規事業を創出し、KOBELCOグループの企業価値向上と、大阪大学の学問・サイエンスの進化に寄与していきます。

研究所概要

ビジョン

人がシステムと共に成長しながら、創造性豊かにイキイキと活躍できる“ものづくりの世界”の実現する

ミッション

労働人口減少により、ものづくり産業が抱える課 題の解決に貢献する

ロゴ

所 長
鷲尾 隆 教授
副所長
友近 信行 特任教授(常勤)
所在地
〒567-0047 大阪府茨木市美穂ヶ丘8-1 I-403-3号室(大阪大学産業科学研究所 インキュベーション棟 企業リサーチパーク内)
  • 構成要員 :
  • ・大阪大学側
    産業科学研究所及び
    大学院基礎工学研究科より7名
  • ・神戸製鋼所側
    招へい教授2名を含む約20名

ヒストリー

2013年 11月
機械学習技術の産業応用について相談のため鷲尾教授を初訪問
2014年 4月
定期的な技術相談を開始
2015年 4月
共同研究に進展
2018年 10月
神戸製鋼)技術開発本部にAI推進プロジェクト部設立
2019年 4月
鷲尾教授がAI推進プロジェクト部の技術顧問に就任
2021年 2月
大阪大学産業科学研究所との包括連携について相談開始
2021年 4月
  • 神戸製鋼)技術開発本部にデジタルイノベーション技術センター設立
  • 鷲尾教授が同センター技術顧問に就任
2022年 3月
  • 協働研究所の設立について大筋合意
  • 大阪大学への正式申込
2022年 7月
ビジョン策定
2022年10月1日
大阪大学産業科学研究所にKOBELCO未来協働研究所を設立
2022年11月1日
開所式開催